光機能材料研究会 第 99 回講演会「データサイエンス研究の基礎と最新技術・応用展開」

データサイエンスとマテリアルズインフォマティクス:未来を支える技術の展開

2024年10月21日、光機能材料研究会主催の「データサイエンス研究の基礎と最新技術・応用展開」講演会が開催されます。この講演会は、マテリアルズインフォマティクスやデータサイエンスを用いた材料開発の最新動向と応用技術について、国内外の専門家が集い議論する貴重な場です。


データサイエンスとマテリアルズインフォマティクスの融合
データサイエンスの進化により、材料研究の分野は大きく変革を迎えています。北海道大学の髙橋啓介教授による「マテリアルズインフォマティクスの基礎」では、データの構築・前処理・可視化から機械学習までの基礎が網羅されます。こうした技術は、従来の経験に基づく材料探索を革新し、効率的な材料開発を可能にしています。

応用範囲の広がり
慶應義塾大学の畑中美穂准教授は、機械学習を駆使した機能性材料開発の最前線について講演します。少数データを基に高精度な予測モデルを構築する技術は、コポリマーや触媒の開発に応用されており、そのオープンデータベース化が進んでいます。

また、物質・材料研究機構の松田翔一氏による「ハイスループット電解液探索システム」では、自律自動実験を用いた新しい電解液材料の効率的発見方法が紹介されます。このように、自律化やロボット技術の導入により、データサイエンスと材料研究の融合はますます深まりつつあります。

産業への波及効果
産業界にもこの技術は浸透しており、ポーラ化成工業の大久保堅三郎氏は、機械学習を活用した化粧品の感触設計について講演します。従来の経験に依存していた設計プロセスが、予測モデルに基づく効率的な感触設計へと変わりつつある点は、技術の進化を実感させます。

データサイエンスとマテリアルズインフォマティクスは、材料開発や産業の未来を切り開く技術として注目を集めています。本講演会は、その最前線の技術と応用事例を学ぶ絶好の機会です。興味をお持ちの方は、ぜひ光機能材料研究会のホームページから参加申し込みを行い、最新技術の動向に触れ、新たな視点を手に入れましょう。


>光機能材料研究会

光機能材料研究会 99th

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