光触媒による次世代 水素製造技術加速

hydrogen

東京理科大学と東北大学、三菱マテリアル株式会社の研究グループが、太陽光を活用して水を分解し、水素ガスを生成する新たな光触媒技術を開発しました。この技術は、水分解光触媒に粒径1nm程度の極微細なロジウム・クロム複合酸化物(Rh₂‒xCrₓO₃)助触媒を結晶面選択的に担持するもので、従来手法に比べて2.6倍高い光触媒活性を達成しました。


水分解光触媒は、光触媒母体と助触媒の2つで構成されていますが、これまでの研究は主に光触媒母体の改良に集中していました。本研究は、助触媒の性能向上に注力し、太陽光を当てるだけで効率的に水素を生成するという、持続可能なエネルギー社会への大きな一歩を示しています。


この成果は、学術誌Journal of the American Chemical Societyに掲載され、他の先進光触媒と組み合わせることで、さらなる性能向上が期待されています。

 

【引用元】東京理科大「光触媒の水素生成面を選んで極微細な助触媒を担持する技術を開発
─ 水に太陽光を当てるだけの水素製造技術の実用化に期待 ─」(2024年10月7日)

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